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牧野が見た夢が俺の夢と重なり、俺は混乱した。


「素手で? それは流石に現実ではありえないわね。なんでまた道明寺さんを暴れさせたの?」
「いえ、私は暴れさせてませんよ。」
「だってあなたの夢なんでしょう? ってことはあなたの潜在意識がそうさせたんじゃない?」
「・・・・・・」


牧野の潜在意識?
だが夢の中で俺は本能のまま暴れた。
ったくこの女、俺様の勝手なイメージを持ってやがるな。うっとおしい。

だが、潜在意識か…

俺が他の女と結婚する夢を見たのは、牧野の不安がそうさせたんだろう。

牧野は待っていた言葉と言ったな。

夢の中で俺が言った言葉、起きている時にハッキリ言ってやらねーと!


あー、くそ。
邪魔だ、夜勤女!

早く出ていけ!


「…ごめん。牧野さん、ひょっとしてまた泣かせちゃった?」
「へ?」
「黙ってるから、夢のこと思い出させちゃった? うつむいてるし…」
「あ! いえ、違います。その、夢のことを考えていましたけど! 泣いてないです。」
「そう?」


この女、また牧野を泣かせたのか。

こいつクビだな。
どっか遠くに飛ばさせるか。
北にすっか、南にすっか…

と、牧野は北海道にいたな。
んじゃみなみ…


「大丈夫です。それより巡回中ですよね。私もそろそろちゃんと眠らないと、明日日勤だから。」
「そうよね~」


夜勤女がドアの方へ向かう気配がする。
俺はようやく邪魔な奴がいなくなると思った。


「・・・・って牧野さん、ここに寝るの?」
「はい。あの、このソファーで横になろうかなと。今から帰ってもそんなに寝れないし、それに道明寺が心配だし…」
「心配って…」
「…駄目ですか?」


駄目な訳ねーだろ!
早く出ていけくそ女!


「駄目でしょう。だって顔見知りとはいえ、男女が同室で一夜を明かしたらこっちは色々と想像するわよ。実際、コトをいたしてたカップルだっていたし。」
「いいっっ。し、しませんよ。そんなこと!」
「しぃー。牧野さん、声が大きい。」
「ハッ! 道明寺?!」


安心しろ。
今は絶対に起きねぇ。
つーか、くそ女想像してんじゃねーよ。
想像していいのは俺様だけだ。

いやどっちかっちゅーと、牧野がその気になってくれるのが理想なんだが…


「何を言うんですか。道明寺はまだ寝たきりですよ。そんなことになりませんし、私だってやりません。」
「…確かにあなたはしそうにないけど… 人は見かけによらないし、何よりあなた彼に気があるでしょ。こんなに甲斐甲斐しく世話するんだから。」
「////////だからといって、しません。絶対に、絶対に、ですっ。」


牧野、もうそれ以上否定するな。
分かっちゃいるが、聞きたくねぇ。


「それに私は道明寺には早く治ってほしいと思ってます。そん/////なこと… したら、治るものも治りません。だから、そんなことは絶対にないです。」


牧野…

俺はお前とヤれるなら、少しくらい完治が遅れるくらい何でもない。



って仮に言えても、お前はやる奴じゃねーことくれー分かってっけどよ!


俺はなんでこんなに疲れる寝たふりしてるんだとイラついていた。



「それもそうね。さっき申し送りしたんだけど、道明寺さん、明日からリハビリ始めるそうよ。」
「えっ?」
「あなたが上がった後にドクターのOKが出たのよ。」
「本当ですか。嬉しいー」
「くす。食事もOKらしいわよ。」
「ご飯まで! 道明寺ずっと点滴だけだったから、きっと泣いて喜ぶと思います。」


いや、飯より絶対にお前。
久しぶりに飯食ったからって泣かねーよ。お前じゃあるまいし。


どうしても邪なツッコミばかり浮かぶ俺だったが、なぜか夜勤女は牧野がここで寝ることに納得したらしく、ようやく部屋を出ていった。



そしてすぐ側にあるソファーに牧野が横になった後、スースーと小さな寝息が聞こえた。


明日からリハビリという夜勤女のセリフに、俺は自分の回復を確かめるため起き上がってみる。

「くっ… やっぱ、まだ動けねぇか。」

腹の傷を庇うように反対側の肘をついたが、少し背中を起こすだけで精一杯だった。

リハビリを始めれば動けるようにはなるだろうが、久しぶりに元気を取り戻したムスコがそこまで待てる訳がねぇ。

やっぱまたタイムリープか…
だがこの状況でタイムリープし、最悪俺が牧野を襲うとこだったらどうする?
欲求をなんとか止められても、
マジで言い訳はできねぇだろ!!



俺は己の欲求を満たすため必死で考え、閃いた。


俺と牧野は同じ夢をみていた。
ついさっきあの女に起こされるまで!

ってことは今寝たら、また同じ夢になるんじゃねーのか?

タイムリープだって、死ぬ前に牧野にまた会いたいと強く念じたからできたことで、今の俺は牧野のためなら何だってできるはず。

よし、寝るぞ。

おっと。だが今度はタイムリープじゃねぇ。

マジの夢の中だ。

夢の中で牧野とセックス。
本音を言えば現実でヤりてぇ。

だが動けない今、これが牧野とセックスする唯一の手段だ。

それに牧野とは夢を共有もしている。

つまりそれは牧野の記憶にも残るってことだ。

だったら俺が動けるようになってから、また同じようにヤればすむこと。

本番へのデモンストレーションって考えればいいんじゃねーか。


俺は鼻息荒く目を閉じた。





寝れねえ!


くそっ。

完全に目が冴えちまった。

眠れ眠れ眠れ眠れ眠れ
sleepsleepsleepsleepsleep


かー
眠気が来ねぇ!

俺に暗示は効かないのか?!

いや、俺様に不可能はねぇ。
出来ないことはないはずだ。

だが眠気が来ないのは俺が何かミスっているからだ。




・・・暗示じゃねぇのか?

じゃ他に何を…


"色々想像するわよ。実際、コトをいたしてたカップルだっていたし。"


これだ!








な...ななっ、何なの、坊ちゃんっ!??

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No title

おはようございます。

タイムリープではなく、つくしちゃんと司くんの夢がシンクロしちゃいましたね!
夢だから、相手がどうこうというよりは、つくしちゃんが司くんが他の人と結婚しちゃう不安から見てしまった夢。
司くんがぶち壊したのも、つくしちゃんの潜在意識が見せた夢なのかな~?
司くんもつくしちゃん以外の人との結婚は望んでいないから、2人の強い思いが建物までもぶち壊してしまうという物凄い夢になってしまったのかな!?

タイムリープはもうしなくてもいい!!
その代わりにつくしちゃんの夢の中へ・・・
え~っ(+_+)
そんなことまたできるの!?
不可能を可能にする男・司くんならできるのかな~?
これからどうなってしまうの~(>_<)
  • |2019.09.17(Tue)
  • |スリーシスターズ
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No title

おはようございます。
ちょっと鳴りを潜めてたんですが、一言だけ…
17話にして、路線変更⁉︎
まさか、18話は、パスワード付き⁉︎


でも、まあ、決して嫌いでは無い(笑)
司!検討を祈るね!

  • |2019.09.17(Tue)
  • |ふぁいてぃ〜んママ
  • |URL
  • EDIT

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コメントありがとうございます♪

スリーシスターズさん

再びつくしの夢の中へ。
さぁて、どうなるでしょうかね?
( *´艸`)

そして煩悩マックスの司、次は夢の中でどう暴れるのか。

予想してて下さーい。
  • |2019.09.17(Tue)
  • |lovetsukoshi
  • |URL
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コメントありがとうございます♪

ふぁいてぃ~んママさん

> 17話にして、路線変更⁉︎
> まさか、18話は、パスワード付き⁉︎

ドキッ
( 。゚Д゚。)
ドキドキッ♡

て、パスワードはつけません。

それ以上は…

(((UωU` *)(* ´UωU)))
  • |2019.09.17(Tue)
  • |lovetsukoshi
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